丸ノ内線『新中野』に古民家ありました。
青梅街道から少し南下した住宅地の中。
まさに古民家といって差し支えない建物です。

玄関の下駄箱もかわいらしいのですが、框を上がって引き戸を開けると2畳の間。従来の日本家屋の間取りで、4.5帖、8帖と和室が続いていきます。8畳間は廊下を挟んで南向きの窓から春の陽気が差し込んでいました。

西側にキッチン、浴室。東側に増築された一部屋。
南に向いたコの字で、中庭を眺めることが出来る粋な間取りです。

濃すぎるといいましょうか、築年数不詳のかなり年季の入った建物です。
床はところどころ沈み、建具は完全に締まらないところも多く、どこが果たして水平なのか、判別するのは困難です。
去年まで人が住んでいたようなので住めなくはないでしょうが、ところどころに隙間を埋めた個所があったり、一部崩れた壁などもあり、生活空間としてはかなりハードになると思います。
借りる方が決まったらある程度修復するそうですが、そこまでの改善は難しいものと思われます。

時代は古民家ブーム。仕上がった古民家ではなくリアルな古民家暮らしを体現したい気合の入った方にお勧めの逸品です。