1989年築、鉄筋コンクリート造の単身向け賃貸の一部屋。

当時の流行りは、ミニキッチンに3点ユニット。とりあえずな設備を入れておけば借り手が付いた時代。
時代は変わり、居室は20㎡以上、キッチン綺麗、バストイレは別でと借り手のニーズも変容し、この地域にも時代に取り残された物件が数多存在します。
昔からの大家さんは、当時の良い記憶からとりあえず現状回復しておけば借り手はいると思っている方も多いですが、繁忙期を逃すと数か月、1年と長期で空いてしまうことが多いのが現状です。
当初大家さんはとりあえずの原状回復をご希望でしたが、市況をお伝えし、出来る限りの改修を施しました。

テーマは、20代後半～30代前半の柔らかな暮らし。
床材は白ストーン調のフロアタイルにし、壁天井のクロスも同様に石目調で統一。白でまとまった空間は明るく、広さを感じます。
光を浴びた室内は、ところどころで印影が生まれ柔らかい雰囲気となります。

キッチンは空間が締まる2口コンロの黒キッチン。
ミニキッチンでは料理もままならないですが、調理スペースを確保し、料理がしやすい環境を整えました。
余計なものは排除し、キッチンはすっきりとしたスペースにまとめていますので、ご自身で使いやすいように余白に付け足していってください。